腕時計のお取扱い説明

機械式時計 ゼンマイの巻上げ

ゼンマイが完全に巻き上げられている状態だと、一般的に約35~45時間動きます。(ブランド、モデルによって異なります。)

ゼンマイの巻き方

ゼンマイを巻くには、リューズを右方向(12時方向)にゆっくり回してください。
(左方向(6時方向)ではゼンマイは巻き上がりません。)
止まっている状態からお使いになるときは、自動巻き時計の場合、リューズを30~40回程度回してゼンマイを巻き上げてから腕に装着してください。
手巻き式時計の場合、巻き止まりまでゆっくりゼンマイを巻き上げてください。
(巻き止まりを越えて、巻き過ぎてしまいますとゼンマイが切れてしまいますのでご注意ください)

自動巻き時計の場合は腕を動かすことで、内臓されたローターが回転しゼンマイが巻き上がるしくみですので、腕を動かす量が少なく、巻き上げが足りないと止まってしまったり、精度が乱れてしまうことがございますので、1日最低8時間~10時間は腕に装着してご使用ください。もしくは、1日1回同じ時刻に同じ回数だけリューズを回してください。

機械式時計の精度(進み具合・遅れ具合)

クオーツ時計が年差・月差対して、機械式時計は、日差数秒から数十秒進んだり遅れたりします。 クロノメーターを搭載した機械式時計でも日差においてマイナス4秒~プラス6秒以内となります。

※装着時の時計の向きによっても精度は異なります。これは重力や部品同士の摩擦等が時計の動作に影響を与えるためです。
※気温によっても精度は異なります。これは金属が温度の変化によって伸び縮みする性質のためです。(暑いと遅れ、寒いと進みます)

磁気

磁気の影響の受けると、時計は遅れたり進んだりときには止まったりし、時間の狂いが発生します。
磁気を発生する製品から5~10cm以上離しておけば、ほとんど影響を受けなくなります。

身の回りの磁気製品
携帯電話・スマートフォン・携帯ラジオ・携帯オーディオ機器・ノートPCのスピーカー部分 / バッグ・家具・建具等のマグネット部分 / ドライヤー / 電気かみそり / 磁気ネックレス / IH調理器 / ACアダプター / タブレット端末

機械式時計は、一度磁気の影響を受けるといつまでも精度に影響を及ぼします。その場合は、脱磁が必要ですので、修理にお出しください。

防水

防水時計は、裏蓋・リューズ・ガラスなどに使用されているパッキンによって外部からの水分やゴミなどの侵入を防ぎ、時計の機能を保護しています。
このパッキンが劣化すると防水機能は損なわれてしまいますので、定期的な交換をお願い致します。
万一浸水した場合は、直ちに修理することが必要です。

※防水性能を有した時計でも以下の点をご注意くださいませ。
水分のついたまま、リューズやクロノグラフのボタンの操作をしないでください。内部に水が浸入してしまいます。
海水が付いたまま放置しないでください。必ず真水で海水を洗い流し、よく乾燥させてください。錆びの原因となります。
温泉ではご使用しないでください。温泉成分により金属部分の損傷やパッキンの劣化を速めてしまいます。
入浴・サウナでのご使用、高温のお湯、石鹸・シャンプーのご使用はお控えください。パッキンの劣化を速めてしまいます。

※ 外気と時計内部の温度差によって、もともと時計内部にあった湿気が結露することがあります。一時的なくもりは、時計機能に問題を起こすことはありません。


非防水
防水処理が全く施されておりません。水気のあるところには近づけないでください。

日常生活防水(3気圧防水・・・耐水深度 : 3atm 3bar 100ft(30m))
日常生活で予想される水がかかる程度の防水。洗顔や雨に多少ぬれる程度なら問題ございません。

日常生活強化防水(5~20気圧防水・・・5atm 5bar 165ft(50m)~20atm 20bar 660ft(200m))
水仕事に耐えられる程度の防水~水泳・素もぐりに耐えられる防水。

潜水用・飽和潜水用防水(20気圧以上の防水)
「ダイバーズウォッチ」と呼ばれるような時計です。本格的にダイビングをすることができます。(防水性能を維持するため、定期的な防水テストが必要です。)

衝撃

多くの歯車の噛み合わせで複雑な構成をしている機械式時計は、精密でデリケート、衝撃にもろい部分がございます。
「落とす」「ぶつける」などが、直接的に衝撃を与えてしまう例ですが、間接的に衝撃が伝わってしまう場合もございます。
例として、ゴルフや野球、テニスなどのスウィングの際にボールが当たる衝撃が腕を通して時計に伝わってしまいます。
症状としては、完全に止まってしまったり、極端に時間が進む・遅れる、針が外れてしまう事などがあります。
知らず知らずのうちに衝撃が伝わってしまうことがありますので、おかしいと思った場合は、修理にお出しください。

使用方法・機能説明

リューズ

リューズには、単純に引き出すだけのタイプとねじ込み式タイプがございます。
パネライルミノールやカルティエパシャなど、さらに上からガードされているタイプもございます。


引き出しタイプは、そのままの位置でリューズを回しゼンマイを巻き上げることができます。
ねじ込み式タイプは、ねじ込まれたリューズを解除してから、リューズを回し巻き上げてください。
解除するには左方向(6時方向)にゆっくり回してください。
元に戻すには、水平にゆっくり、右方向(12時方向)に押し込みながら止まるまで回してください。
その際に、何らかの違和感がある時には、無理やりねじ込まずに 一旦リューズを緩めてから再度やり直しをしてください。
斜めになった状態でねじ込むとネジ山がつぶれて、きちんと締まらない為に、防水性が損なわれる原因になります。

時刻・カレンダー合わせなどの操作終了後は、必ず元に戻してください。
※巻き芯と呼ばれる部分が折れて、リューズが取れるケースがございます。防水性能が損なわれ、非防水状態となります。


時刻合わせ

① リューズを引き出すと秒針が止まります。(秒針停止機能のある時計の場合です。ブランド、モデルによっては止まらないものもございます)
② カレンダー付きの時計は2段階引き出します。
③ 時計回りに回し時刻を合わせます。
④ カレンダー付きの場合は、午前午後を考慮して調整してください。
⑤ リューズを元の位置に戻します。

※ 分針を少し進めてから、戻しながら時刻を合わせると、より正確に合わせられます。(分針に遊びの部分があるためです。)
※ ブランドによっては戻しながら時刻を合わせることによって若干遅れが生じることがございます。(シャネル、ブルガリ等)


カレンダー合わせ

リューズを1段階引き出します。秒針は止まりません。
反時計回りに回し、午前午後を考慮して日付を合わせます。
曜日がある場合は、時計回りに回し、午前午後を考慮して曜日を合わせます。

カレンダー調整の禁止時間帯
時計の時刻で午後8時~午前4時までの時間帯は、日付・曜日の調整はしないようご注意ください。
内部の機械の構造上、上記の時間帯に調整すると、部品が破損する恐れがございます。
1つでも部品が破損してしまいますと、カレンダーが正常に動かなくなります。


クロノグラフ

時計の世界では、「クロノグラフ」は、「ストップウォッチ機能を備えた高精度の懐中時計または腕時計」を意味します。